業界の動き/日本クリーニング新聞 本紙から 2007
団塊の世代リタイヤ・人口減少時代を展望する
2007年業界展望/団塊の世代の大量リタイヤ開始、総人口減少という未曾有の時代の到来。市場は否応なく変化する。新消費者像へ向けた対策を探るとともに、人手不足、環境問題、IT(情報技術)化などを展望。
*掲載号:2007年1月5日号/No.1447
リネンサプライ市場2極化鮮明に
リネンサプライ市場の二極化が鮮明に。ホテル、フード、産業リネンが伸びる一方、病院、おしぼり、ダスコン関連は減少。矢野経済「リネンサプライ白書06」が分析。
*掲載号:2007年1月15日号/No.1448
高級志向受け「きもの」メンテが伸びている
高級志向を受け「きもの」メンテナンスが伸びている。家庭ではできず「ニーズは潜在しているのだから、それを引き出せば市場を創れる」と東亜染織。
*掲載号:2007年1月25日号/No.1449
ISOケアラベル最終決着へ
商標問題が決着したことで、ISOケアラベルの最終規格案が2008年にも投票の見通しとなった。これを受けたJIS改定は2009年以降になる。繊維評価技術協議会シンポジウムで報告。
*掲載号:2007年2月5日号/No.1450
2006年総需要4631億円、14年連続の減少
2006年ホームクリーニング総需要額は前年比3.1%減の4631億3747万円となった。14年連続減少。1世帯当たりクリーニング代支出は4.4%減の9063円、かろうじて9000円台を死守した。
*掲載号:2007年2月15日号/No.1451
ギャラリー併設店舗でイメージ革新
「業態革新カウンター」シリーズの著者・中村美和子社長が、レンタルギャラリーを併設した店舗をオープン。他業種とのコラボレーションで「店舗イメージの革新」図る。
*掲載号:2007年2月25日号/No.1452
「互いの業が分かってない」アパレルと交流会議
業界とアパレル・流通業界や検査機関などで組織する日本繊維製品・クリーニング協議会が「交流会議」を提案。「互いの業が分かっていない」現状打開を目指す。
*掲載号:2007年3月5日号/No.1453
日本折目加工クリーナーズ協議会発足
耐久折目加工の普及を図るのリントラク・クリーナーズ協議会が、「日本折目加工クリーナーズ協議会」に名称変更。シロセット加工の導入が増えたことに対応。
*掲載号:2007年3月15日号/No.1454
洗剤出荷、全品目が前年割れ
日本クリーニング用洗剤同業会の2006年出荷実績は、全品目が前年割れという結果になった。ドライソープは石油系向けが6.7%減など合計で8.8%減。ランドリー用合成洗剤は5.4%減。
*掲載号:2007年3月25日号/No.1455
産機工、大阪展の主催外れる
大阪展の開催日程が突然変更となった。当初の11月9〜11日が繁忙期の最中などの理由で同月23〜25日に。初日が祝日で「来場増に結びつく」と主催者は期待。一方、出展しないとした産機工は主催から外れた。
*掲載号:2007年4月5日号/No.1456
60%が人手不足と回答/本紙アンケート
「人手不足問題」で集中工場を中心に読者アンケートを実施。パート比率は「90%以上」が54%に上り、時給は4割が「800円以上」。60%が人手不足が起きているとするが、対策を立ているのは13%だけ。
*掲載号:2007年4月15日号/No.1457
フレスコのふとん洗いモデル工場竣工
ふとん洗いのモデル工場をフレスコが和歌山県天理市に建設、竣工式を行った。「20年来の夢を実現した」ここを拠点にふとん丸洗いの普及を図る。
*掲載号:2007年4月25日号/No.1458
きょくとう、全工場でEM採用
きょくとう2007年2月期決算は原油高を克服し増収増益となった。売上高は6.6%増の67億2000万円、経常利益は28.2%増の4億5000万円。全工場でEM洗剤を採用、障害者向けサービス認知拡大など、環境対応、社会貢献の先進企業を目指し進む。
*掲載号:2007年5月5日号/No.1459
3、4月は寒さ影響し苦戦/春の繁忙期速報
春の繁忙期速報――関東・北陸・東海地方は、3、4月の寒さが影響して苦戦、消費者の出し渋りもあり、多少動いても横バイか微増の状況。5月の連休明けはまずまずの動きで、それまでの不調を挽回できるか。
*掲載号:2007年5月15日号/No.1460
外国人研修生制度の見直し議論が加速
外国人研修制度の見直し論議が加速。研修生とするか、労働者として受け入れるか、厚生労働省、経済産業省、法務省の改革3案が錯綜している。一方で障害者雇用でも新判断基準が出た。
*掲載号:2007年5月25日号/No.1461
回収ポリをボイラー燃料に
ポリ包装資材自主回収システムで、回収したポリを油化してボイラー燃料にする方法が検討されている。全ク連総会で青山会長が言及、金子理事が現状を報告した。
*掲載号:2007年6月5日号/No.1462
レジ袋削減の動き、百貨店、スーパー、コンビニに広がる
日本百貨店協会が統一マイバッグ「マイ・スマートレジ袋」を全国の加盟百貨店266店で販売開始。レジ袋削減の動きはスーパーやコンビニにも広がりを見せている。
*掲載号:2007年6月15日号/No.1463
第2回クリーニング・アドバイザー資格制度の概要決まる
繊維商品めんてなんす研究会「クリーニング・アドバイザー資格制度」第2回試験の概要が決定。前回同様まず筆記試験を行い、これを突破した受験者がロールプレーイング試験に挑む。昨年の筆記試験合格者にも受験資格。
*掲載号:2007年6月25日号/No.1464
〈教育〉が新テーマとして浮上、九州に勉強組織
〈教育〉が新しいテーマとして浮上する中、九州に新勉強組織「日本ファッションケア品質研究会」が立ち上がった。基本コンセプトは、繊維の基礎知識の習得、素材・アパレル・小売・消費生活センターとの連携など。
*掲載号:2007年7月5日号/No.1465
改正業法の「説明責任」軽視で警告
改正業法「説明責任」を軽視??兵庫県立生活科学研究所が「業法改正後も受付窓口の対応に変化がない」と調査結果を明らかにし、「説明を積極的に行うことがトラブルを避けることになる」と警告。
*掲載号:2007年7月15日号/No.1466
誤配・紛失ゼロのロットシステムの真髄を見学
生産性協議会が重要行事「経営研究会・関東シリーズ」でクラウンクリーニング(東京葛飾)を訪問、全国に知られた「誤配・紛失ゼロ」のロットシステムの真髄を見学した。70人の募集が100人参加の人気研修に。
*掲載号:2007年7月25日号/No.1467
溶剤・資材、紙・副資材まで値上げラッシュ
石油価格の高止まりから溶剤・資材から紙・副資材までが値上げラッシュ。消費が足踏みする中、業界全体にコスト吸収の難問が降りかかっている。
*掲載号:2007年8月5日号/No.1468
上半期の総需要わずかに上昇
需要後退に一服感??上半期(1〜6月)の1世帯当たりクリーニング代支出額は1.0%減の4934円。この間の需要額は2552億円で、世帯数の増加により0.14%増とわずかなら上昇した。年計では15年ぶりの増加も見えてきたと本紙予測。
*掲載号:2007年8月15日号/No.1469
5割の消費者が別料金でシミ抜きを経験
総力特集「シミ抜き有料化を探る」??本紙は東京、福岡で消費者アンケートを実施、5割の消費者が別料金でシミ抜きの依頼経験があることが分かった。リーズナブルな料金は「500円くらい」が3分の2を占めた。業者アンケートでは8割が有料化を実施と回答。
*掲載号:2007年8月25日号/No.1470
液化炭酸ガスのソルベールが初の実演
液化炭酸ガスを使用する新ドライクリーニング・システム「ソルベール」の初実演が大阪・堺市で行われた。パーク、石油系の代替として期待を集める中、北海道から九州まで60余人が参加、洗い上がりを確認し熱心に質問、新しい提案を評価した。
*掲載号:2007年9月5日号/No.1471
注目の若手居酒屋オーナー2人が講演
生産性協議会・西日本委員会主催の「CS研究会」は、目下飲食業界で最も注目を集めている若手居酒屋オーナー2人を講師に迎え開催。「居酒屋甲子園」という一大イベントを成功させ、業界に新しい活気を呼び込む原動力となった「チーム力」を学んだ。
*掲載号:2007年9月15日号/No.1472
VOC抑制をメインに環境保護対策の新情報を発信
日本産業洗浄協議会が洗浄技術フォーラムと国際洗浄展、土壌地下水浄化技術展を併催。VOC抑制をメインに環境保護対策の新情報を発信した。
*掲載号:2007年9月25日号/No.1473
大阪展の規模激減、機械メーカー出展取りやめ影響
大阪展示会の開催規模は76社386小間と前回大阪の138社546小間から激減。産機工が主催を外れ、機械メーカーの大半が出展を取りやめた影響がもろに出た。主催者はセミナーなど併催イベントを充実させ、来場者確保に知恵を絞っている。
*掲載号:2007年10月5日号/No.1474
毛利春雄公開セミナー、基本知識の大切さを説く
毛利春雄公開セミナーに全国から70人余りが参加。少子高齢化・団塊の世代の引退で減少する20〜60歳の「生活活動従事者」問題を厳しく突く内容。確実にパイが縮小する中、エコや蒸気、労務問題など基本知識こそが大切と説く。
*掲載号:2007年10月15日号/No.1475
活況リネン業界もコスト増、人手不足が課題に
特集「リネンサプライの課題に挑む」外資系高級ホテルの開業ラッシュが続き、ビジネスホテルチェーンの客室稼働率が上昇するなどスポットの当たるリネン業界。その一方、原油高騰に伴うコスト増、人手不足など課題克服には不透明感がある。
*掲載号:2007年10月25日号/No.1476
高齢化・介護時代到来、快適・ふとん丸洗いアピール
全国ふとんクリーニング協会が飛騨高山で2007年度の通常総会と見学研修会。高齢化・介護時代到来などを追い風に、より「快適性」を提案したふとん丸洗いをアピール。見学会は、マットレス洗浄に挑み、手応えを得ているアドバンス飛騨を訪問し、その実態に触れた。
*掲載号:2007年11月5日号/No.1477
CA資格制度の2次ロープレ試験に34人挑戦
繊維商品めんてなんす研究会「第2回クリーニング・アドバイザー(CA)資格制度」第2次試験のロールプレイングが開催。第1次筆記試験合格者、第1回ロープレ試験不合格再挑戦組の計34人が挑戦。
*掲載号:2007年11月15日号/No.1478
全協環境保全大会「エコ・リサイクル対策急ぐべし」
全国クリーニング協議会が第16回環境保全全国大会で、業の大小を問わず対応急ぐべきとエコ、リサイクル対策訴える。代替溶剤のソルカンを取り上げ、VOC排出抑制の進捗、コスト削減工場管理など学ぶ。
*掲載号:2007年11月25日号/No.1479
大阪展、来場者が大幅減、惨憺たる状況に
11月23〜25日開催の大阪展では、来場者数は大幅減に。産機工が抜けたことで主要機器メーカーが出展せず、購買力のある大手の来場者も相当数が不在に。特に2日目は「ブース関係者の方が多かった」との声が出たほど惨澹たる状況。一方、全ク連は「展示会の灯は消さない」と2年後の大阪大会を明言。
*掲載号:2007年12月5日号/No.1480
機材商協議会が大阪展の報告、08年東京展に暗雲も
08年東京展示会に暗雲。全日本クリーニング機材商協議会が関東支部忘年会で、大阪展について報告。全ク連、産業工と話し合った今後の内容を交えて。「09年大阪大会に協力を求め、ダメなら強攻策も考える」全ク連と、「費用対効果がない」と東京隔年開催を基本姿勢にする産機工で意向合わず。協議会は東京・大阪1年ごとに3団体での開催を希望と説明。
*掲載号:2007年12月15日号/No.1481
日焼け復元加工を開発、変退色トラブル増に対応
靴丸洗い、高級バッグのリメーク、帽子クリーニングなど新メニューを続々と提案している東京ホールセールが「洋服の日焼け復元加工」を大阪展で発表。通常の色補正では難しかったスレ・日焼けを型くずれ、縮みなしで復元。
*掲載号:2007年12月25日号/No.1482